都合良くない?

まずはストーリーのまとめ方からリアルを追求しましょう。。
「都合が良くない?」と編集さんにいわれたり、友達に言われたりしたことが一度ぐらいあるでしょう。
物語を面白おかしくしたいがために、優先が展開になってしまい。つじつまが合わなかったりすることです。
こういったことによるリアルさの違和感は、実はもっとも読者がさめてしまうものなのです。
一度みた漫画でひどいと思ったのが、自分探しのテーマで、始まりが、偶然乗ったタクシーが、主人公の自分探しにつきあうというストーリー!
おい!
ありえない!
思わず口に出そうになったくらい、ついていけないものでした。
漫画仲間のネームの段階での話でしたが、当然編集さんにもだめだしを食らっていましたが、実際、その人が言うには、そのスタートさえうまくいけば、物語は進んでいくんだけどねーと、

導入部分は、もっとも重要です。
そこから、読者は漫画の世界に入っていくわけですから、最初に「?」と思わせたら、読者は続きが行くわ面白くても、読んでくれません。
さて都合がよくないという風になってしまうのは、なぜでしょう?



物語先行型という考え方があります。この物語先行型はストーリーやキャラクターのページで詳しく説明しますが、簡単に言えば物語という箱に収めてしまう漫画の描き方です。いわゆるキャラクターもすべて物語の動きとしてとらえてしまうやり方です。このやり方をやることによって陥りやすいのが都合の良い流れという物が生まれてしまうわけです。

それはページ数の都合だったり、先のストーリーを書きたいための前置きだったりするのですが、簡単に言えば、物語全体が演劇として見るような感じになるわけです。これがいわゆるリアルさの欠如を生んでしまうわけです。


たとえばハッピーエンドに持って行こうと思います。ここで、みんなが笑顔で終われる様にしたいと思います。でも実際現実には、何かみんなで成し遂げたモノがあるとしましょう。みんなが喜びますが、人によっては喜びの温度が違うことがあります。これがリアルだと思います。そしてそれがおもしろいわけです。自分と違う温度の人がいるからおもしろいわけです。

巷の漫画雑誌によく周りの友達をモデルに漫画を描いてみようなんてことが描いてあります。これは違う行動や違う価値観を描いてくださいという事を指していると思います。

実は、物語の状態から離して、置かれている状況に自分をまずはおいてみてください。
先ほどのタクシーの運転手でもいいですし、乗車した本人でもいいです。
まずはタクシー運転手。
仕事も放棄して、見ず知らずの人間の話についていく?
本人もタクシー運転手に自分探しの話をする?
って事です。
答えは「ノー!!」だと大半の人は思うでしょう!
そこなんです。確かにわずかながらいるかもしれませんが、大事なのは、日常だと言うことを忘れないでください!
言う人がいるかもしれないが、タクシー運転手まで、話に乗ってくるとは思いません。
つまり、その偶然はあまりにも、やっぱり都合がよく映ってしまうというものです。
物語りも大事ですが、大事なのはもっと現実っぽさがあるほうがより面白くなるわけです。
リアルな現実に少し面白い人物だったり、面白い出来事を入れてこそ、漫画の面白さになると思います。

5背景のリアルさ

最近はデジカメも安価になり、手ごろな値段になりました。
まずはフィルム代がかからないという大きなメリットがありますよね。しかも、パソコンに保存して、好きなときに取り出せるというメリットもありますよね。
さて今回はデジカメを持ってない人は参考になりにくいですけど、良かったら読んでくださいな。
さて、資料があればあるほど、困ることはないですよね。実際写真を模写するとどんな効果があるでしょうか?
想像ではありえないものが現実にはあったりします。どういう意味かといいますと、想像ではとにかくきれいになってしまいがちということです。人間が住む家を想像で書くとします。
実際は、空気のながれを考えた窓の配置であったり、雨水をつたう配管であったり、想像でかけないものが結構あります。普段何気なく気に留めていないだけで、実は想像では書ききれない箇所は山ほどあります。
ちょっと良い家では、屋根のてっぺんにはかわらで家紋なんかも彫ってありますし。
確かに1カットだけの家のコマであったら、そこまでしなくてもいいんじゃないかとも思います。
どうしてここまでこだわりが必要かというと、先にも言ったように想像できれいに書かないほうがいいということです。たとえば整然と並んだ「団地の自転車置き場」。
でも、実際は、三輪車やら、バイクにかかっているカバーや空気入れなんか転がっていますよね。
実はこの自転車だけではないということが結構大事です。
想像では、なかなかここまで書けるでしょうか?
ではなぜこの自転車だけではないのが良いかというと、そこには普段、目にとめている「日常」があるからです。
そこには確実にリアリティが描かれます。
リアルがあると、物語の空気感が厚みを帯びます。良い事づくめです。
確かに大変ですが、漫画は確実にリアリティにこだわっても、映像にはかてません。が、しかしリアリティに近づける必要はあります。リアリティがあるからこそ、フィクションが活きるという考え方です。
では、次にきれいな草原を書きたいとしましょう。
草原の先には北アルプスがなんてシーンがあるとしましょう。
でも現実に似たようなところで撮影したら、ごみが落ちていたり、草原の先にはビルが見えたりしています。
今度はそのビルを取り除いてください。

そこは北アルプスを撮って、組み合わせるということをすればよいのです。
これは作り上げたリアリティですね。
この二つの相反することは実はどっちも大事で、これこそ漫画が唯一できるフィクションのリアリティです。
つまり生かすも殺すも物語りにのっとって、書いていけばいいわけです。

宮崎駿先生が、こんなインタビューを受けてました。
「夢があるような建物や風景などはどうして生まれるのですか?」
そんな話をしていました。
興味深かったのが、建物はどこから描くか?というところで、
「トイレ」が一番先に書くそうです。
これは、人間誰しも用を足します。
もっとも大事な場所であり、もっともないとおかしい部分だからそうです。
かなりファンタジー色が強い作品でも、必ず描くそうです。

ちゃんとそこに生活の色をおいているということ、これこそ「リアリティ」」ということではないでしょうか?

フィクションはリアルな基盤があってこそ、驚きが生まれます。大事なのは日常を感じられる空間を作れるかという所が一つのポイントです。


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