台詞はセンス

しゃべりが仕事の人は言い回しが上手かったり、説明するのも上手かったりします。話上手なひとと話下手ひとがいるように、台詞回しは漫画にも大きく影響されるひとつでしょう。
日本語って微妙なニュアンスで読者はずいぶん印象が変わってきます。この台詞まわしって、キャラクターにもずいぶん影響されますし、台詞回しがうまい人は、読んでてすでに、その漫画はかっこいいと印象付けられます。

漫画における台詞の役割
ストーリー展開の重要なツールの一つです。キャラクターとキャラクターがコミニケーションを取ったり、衝突したりと使い方は様々です。皆さんも初対面の人と話すときに話すリズムだったり、内容だったりで人を判断する割合は多きと思います。この判断するという事が実はもっとも重要で、読者がキャラクターの判断するのもこの台詞が大きく占めています。キャラクターは個性をもって描くわけですから、当然台詞にも当然そのキャラクターの口調があります。台詞回しはこの口調や受け答えが漫画をおもしろくさせ、キャラクターの個性にもつながります。


5こんな粋な台詞

あるスカイダイビングの話なんですが、いきよいよくヘリからとびだして、気持ちよくスカイダイビングを楽しんでいたが、パラシュートが開かない!緊急事態!
あわてて、予備のパラシュートを開こうとするが、なかなか絡まって、開かない!!
ようやく、開いたときには、地上500mぐらい!
民家の庭先に緊急着陸!何とか庭先の木がクッションとなって軽傷ですんだ・・・
驚いたのはその民家の住人
人が空からふってきたわけだから・・・
でもその民家の住人のおばあさんは、その人に一言
「今コーヒーを入れていたの。あなたも一杯いかが?」

普通はもっと驚いたりしますが、なんか粋な感じしませんか?そしてこの台詞からキャラクターの性格も少し見えたりしてきます。
台詞回しって意外な面白さはあります。
代表的なのは、試合とかのシーンで
「がんばれよ!」のかけ声に対して
「勝ったら、ラーメンでもおごれよ」
みたいなのが、合いの手のうまさとしてよく使われますよね。
ただ「がんばれよ」で「ああ」は面白くないわけで、これが物語りの二人の関係を表したりすることができたりもします。
ネームの段階で、描きあげったものをもう一度小説みたいに台詞だけを抜き出して、読み直してみるのと、もうちょっとやり取りが面白くできるかもしれませんよ。

台詞回しのコツ


・説明台詞はしないようにする。
なるべく絵で見せることを心がける。
・人間くさい無意味な台詞を入れる
物語には関係のない一言をいれる余裕というか、無意味こそ実はキャラが引き立ったりします。
・合いの手や返事などにワンフレーズを工夫する
返事の応答に粋な台詞を言うかで、これもキャラがひきったたりします。
・無駄な台詞はばっさり省く
作者の色なんで、なんともいえませんが、よく「・・・・・」の台詞が異様に多い漫画とかたまに見かけます。
意図があるとは思いますが、効果がいまいちわかりません。と僕は思います。さてこの粋な台詞とは、どんなものか?

さてここにAさんとBさんがいます。
こんな台詞があるとしましょう。

A/「仕事にいかないと・・・」
B/「仕事と私とどっちが大事なの!?」

まぁよくある男女の会話です
さてこれはテレビをみていて、ついつい感動した話なんですが、芸人の青木さやかさんがこの質問に、女の人はどういう答えをまっているか?を考え抜いて答えを編み出したそうです。

皆さんはどのような言葉で返しますか?

答えは
「そんな質問させてごめん」です。

この「仕事と私とどっちが大事なの!?」という質問は、忙しくてかまってもらえなかった現状を表していますよ。
たいていの人は「そう言ってもそれとこれは別物」という考え方だと思います。

質問で返されたことに対して、その質問で答えないのが、粋な台詞だということです。
この質問に対して、答えになっていない答えこそが「答え」という台詞。
とかく、漫画に置き換えると台詞というモノはストーリーを進める上では重要な手法です。
また、自分の中で考えている台詞って以外に物語を進める側の頻度で使われがちです。この質問をされたら、こう返すというやり方ではなく、この質問されたら、この言い方で包んでしまうというのも一つ台詞回しの面白さだと思います。
かつ、キャラもぐっと引き立つはずです。

台詞って流れがあります。この流れを活かすやり方と、この流れから別の流れにもっていくやり方があります。
この方法は後者のやり方ですね。
必ずしも台詞の流れはひとつの受け答えだけではありません。

たとえばです。
新人さんが来て、
A「君、いくつ?」
B「23才です。でもいつも年上に見られるんですよね」

という受け答えは通常ですね。でもその後の流れはまだ続きますね。会話というのは、受けた質問にひとつ情報を載せてあげるとコミニュケーションが成立します。これでも良いですね。
では、流れをかえるをやり方としたら
A「君、いくつ?」
B「いくつに見えます?」

質問を質問で返しましたね。流れは大きく変わりませんが・・Aさんは
A「合コンみたいになってるけど・・・」
という返しなんかがでてきます。
B「私、合コン行った事ないんで、つれていってください!」
てな流れが出たりしますね。
キャラもでて、流れも変わりましたという感じです。

これはよくある会話ですが、この流れから違う流れに持っていくという形になります。
大事なのは、普段の日常の会話でもよくされています。
この手法は漫画では重要かつページ短縮にもつながったりします。

話が盛り上がって、結局何の話から、こんな流れになったんだ?

なんて経験ありますよね。つまりこういった流れはみなさん普段から経験しています。普段からよく耳を澄まして、聞いてみてください。
大事なのはキャラクターにあった返しという違和感のない台詞回しが大事です。そこらへんが意外に難しいですが、受け答えだけでよい方向に持っていくことは可能です。

いい台詞が浮かばない

誰しも経験することじゃないでしょうか?
これは、実際難しい問題です。納期や締め切りとの兼ね合いもありますしね。
こんな考えで取り組んでみてはどうでしょうか?
ネームの段階での話が主になると思うのですが、基本的に大事なシーンやキャラっぽい台詞をかましたいときに、いまいち「グッ!」と来る感じがないとき、そこで立ち止まってしまいがちになってしまいます。締め切りを考えたら、あんまりじっくりかんがえられない。そういった時は無難な現段階での候補をのっける!
実は、漫画のネームに取り掛かっている間は、以外に物語にはまってしまってしまいがちで、なかなか抜け出せません。大事なのは、いったん力を抜いた段階で、もう一度考えることです。
つまり、締め切を優先して、とりあえず進めていきます。
「真夜中のラブレター」状態という感じです。夜中は興奮して、良い文章が書けたとおもいきや、朝読んだら恥ずかしくてどうしようもない状態です。悩んでいるときは実は、よい結果は意外に浮かびません。いったん進めて、物語を完成させます。この物語を完成にするというのは、案外効果的です。
実は頭の中で考えている段階での先のストーリー展開は、漫画に起こす際にどうしても誤差が出ます。
いわゆるページ配分だったり、漫画の都合という部分もあったり、漫画に起こしてみたら、逆にいいアイディアが浮かんだりと。この物語が完成した段階になると、ひとつの物語ができているわけですから、全体像がクリアに見えます。
これが大事。
実は、その頭の中でできていた更生を具現化した段階で通して目を向けると、流れがよくよく見えます。
僕自身がよくやるのは、物語を決めたいシーンやキャラっぽい台詞などで悩む場合は、やはり後半のクライマックスあたりなので、悩んでいる台詞のシーンまで、一気に読み上げます。
その勢いでネームで悩んでいた台詞を変更する手法です。
悩んでいても答えが出ないときは、とにかく後回しにしましょう!
大事なのは、完成した段階で、もう一度考えます。
これはネームの途中で悩んでいた状態とまったく違った形でアイディアが浮かぶものです。


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