最初が肝心!

平たく言えば数字の「5」です。
この「5」は、漫画のページ数のことです。5ページ目ということです。さてこの5ページ目、皆さんはどのぐらいのあたりに物語をもってきていますか?状況説明だったり、キャラの説明部分だったり、様々だとは思います。
まだ物語が始まったばかりの頭の部分です。・・・・・・と当たり前に思っていました。

参考になった編集さんの一言です。
そのとき編集さんはいいました。
「5ページぐらいで、驚きがないとだめだよ」
えっ!
5ページ目で?
早くない?
とまぁ、書き始めたころの僕は疑いました。
さて、なぜでしょう?
答えはやっぱり読者視点からのものでした。読みきりというのは、読者にとっては敷居が高いです。

・初めてだから、読む気が起きない
・絵の好みで判断される
・好きな漫画しか読まないので、飛ばされる。

などなどいろんな要素がすでに読みきりにはあります。暖かく見守ってほしいですけど。
でもこれは、書き手の話ですよね。読者あっての描き手です。これは世界がひっくりかえようが、これは変わりません。
読者の大半は、まずはいつも見ている漫画陣に見たことない絵だな?と興味を持ってくれます。
これは先にあげた、3つの要素をもつ前の段階です。
読んでいくと先ほどの要素をもって、パラパラっと飛ばされるということです。
この読んでいくと・・・が、「5ページ目」なんです。大まかですけど、統計的にだそうです。
「ほんと?」って思った方もいると思いますが、読むのが仕事の編集さんが言ったわけですから、紛れもなくそうなんだと思います。
たとえば、つまらない映画を見たとしましょう。
つまらないなぁと思ったとき、ふと時計を見ます。その映画が始まって時間が30分ぐらいだったことがよくあります。これって、同じことだと思います。
人によって個人差はあると思いますが、この飽きて現実に戻るという感覚は大体同じということだと思います。
その現実に戻る時間が漫画の場合「5ページ目」となるわけです。
5ページ目には物語を動かし、読者に食いつかせる。
読者は5ページ目までで判断してしまう!逆にその前に面白くさせてしまえば、食いついたままで一気に読んでもらえるという寸法です。
正直、大変です。やることが山の様にある物語のはじめでいきなり展開させる。
でもこれが現実なんです。

5何を入れるべきか?

では、その5ページまでに何をするべきか?を考えていきます。
漫画家の卵さんたちは、案外漫画のルールにとらわれている方々が多いです。例えば、背景を状況説明をする。主人公のキャラの説明と、はじめにやることをこなすという感覚でやっている方々は多いんでないしょうか?
いわば消化するという考え方に近いかもしれません。実はある程度漫画を書き慣れているひとはこういった事を最初にやってしまいがちなのです。つまり嫌なこと・面倒な事は先にやってしまおうという考え方です。
漫画というのはもちろんルールがあります。基本編でもいくつかあげましたが、読者の視点に立って物語を進めなくてはいけませんので、当然そういった説明要素は多いと思いますし、必要な要素でもあります。そこから考えていくと読者の感じ方は、おもしろさはあんまり感じにくい訳です。子供に説明するときに結果を見せて、説明する方が興味の持ち方が違う様な感覚と一緒で、一度展開を起こしてから、説明要素を入れていく方が、読者はやはり興味がわくわけです。つまりそこからでも遅くないということを認識する事が大事です。
読者は最初に登場したキャラクターがどんな状況やどんな性格か?これを重要視している訳ではありません。これを先に説明してしまおうというのは、考えれば書き手の都合の良い流れを作る方に近い訳です。

簡単に言えば、わかってもらおうとしている感じです。キャラクターの性格などは読んでいれば、読者はくみ取ってくれるわけで、こんな性格ですよ!と最初に説明してるのはやっぱりおかしいですよね。つまり何を最初に書くか?
これは状況説明展開だけで十分となります。
状況説明はやはり漫画の始まりですから当然、こんな舞台でこんな状況ですという説明は必要ですが、それだけでもう十分であり、後はファーストインパクトを与える展開に持って行けばいいわけです。
考え方としたら、ファーストインパクトを与えた行動や言動に対して、こんなキャラクターだからこんな行動を取ったんだなとわからせる方がいいわけです。
展開が早ければ、その展開に対しての反応を説明すると同時にキャクターの説明も一緒に出来て、最初に説明的にキャラクターの性格を描く方よりスムーズに出来る利点があります。案外何もないところでキャクターの説明をすると、無理が出る場合もあります。読者サイドの考えとしたら、情報が飛び込みすぎるというマイナスもあります。
状況の情報・登場人物の情報・登場人物たちのつながり・キャラクターの性格とはじめにやってしまう描き方だと、こういった情報が一気に来てしまいます。
それより状況と展開のみで興味を持たせた方が漫画の世界に入り込みやすいという事になります。
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