理解しよう

今回は「キャラが弱いね~」とか「キャラがたってないよ~」
などといわれている方に特に読んでもらいたいなと思っています。
とにかくキャラクターが動くという意味がわからない人や理解は出来るけど、どのように描けば良いかわからない人とにかく下の図を例に解説していきます。

たとえば「お葬式」の場面、ストーリーの展開として考えます。
まず走り書きの様に葬式=泣くという公式が思いつくでしょう。当然出席者はみなさん大多数が「泣く」という行動にでますね。
この泣くという行動までをストーリーに入れてませんか?
では泣くにはどんな種類がありますか?
わんわん泣く人・しくしく泣く人・とりみだすなどなどあげればもっとでるでしょうけど、だいたいこんなもんです。
ここで、泣くを決めてしまわないで、お葬式に行くという場面だけ作ってみましょう。

すると
行ったけど、つらくて外でタバコを吸うひと。
故人をおもって酒ばかり飲む人。
表情には出さないけど、ぐっとこらえている人。
さらにわんわん泣く人、しくしく泣くひと、取り乱すひとまだまだありそうですが、泣くを決めなければ、さらに三種類の行動を起こす人が現れました。
たとえばもっとバックボーンを入れると、酒を飲んでいる人は医者に酒を止められているとしたら・・・

故人への悲しみを酒で消そうとする、その人なりの不器用さなんか出てきますね。またはもうどうなってもいいなんて自暴自棄ってのも連想して、実は泣いている人より、深く悲しんでいるイメージがわきます。

実はこれがキャラクターが動くということだと思います。
お葬式にいっても、その人はその人ですから、泣くという固定観念でキャラクターの動ける幅を狭くしている可能性があります。泣くではなく、葬式の場面としてキャラクターの動きを入れるといういわゆる遊びを持たせることが重要であり、キャラクターらしさが出ることにつながります。簡単に言えば泣くという行動からキャラは出にくい、しかし葬式での行動としてとらえると、悲しみの重さや人前で泣かない強さであったりと、その人が故人に対する思いが表れてきます。つまり泣くをわんわん泣いてしまうと、確かに故人に対しての悲しみは伝わりますが、キャラらしさが出にくくなります。

王道な展開や固定観念

ではもう一つ。
父親が殺されました。目の前で殺された息子は・・・!
思いつくのは、仇を取るために修行して、見事仇をとる!

王道な展開です。しかしキャラクターを動かしてみると!
別に仇をとることをストーリーに入れなくてもいいのです。悔しくて、修行して、やっとの思いで仇をとる。これもありですが、息子全員みな仇をとるでしょうか?
引きこもるやつもいれば、恐怖のあまり二重人格になったり、真っ向勝負ではなくて、汚い手で仇をとってしまうとか・・・読者にまったく共感されないキャラでもいいのです。それでもまずはキャラクターを動かすことです。キャラがストーリーを引っ張るのです!

おのずと面白い作品になります。


確かに描きたいモノ、いわゆるテーマが格闘シーンを描きたいとか復習劇なんかを描きたいという人はそういった王道の展開でもかまいません。しかし父親の死に縛られる生き方とか死を受け入れる方法などテーマが違えば、こういった描き方が出来てしまいます。また格闘シーンや復習劇が描きたい場合は、あえてこういった王道を避けて、違うジャンルで描く事もおもしろい描き方になります。
漫画は世の中にたくさん出ています。そして上手い人がたくさんいます。つまり作品の色を出すには、ありきたりな固定観念などを捨てることが第一歩でしょう。大事なことは無理な展開やおもしろいキャラクターだけに特化しないことですが、人と違う描き方をするには、そういったキャラクターの色を幅広く描くことだと管理人は思います。

ページ数を無視

さてこのようにキャラクターの行動までストーリーに埋め込まずに作るやり方でまずはストーリーの部分を考えましょう。
これはいわば描きたいテーマをしっかり練るぐらいで良いでしょう。そこからキャラクターをつくって、その練ったストーリーに配置するのです。
そこからとにかくキャラクターがどのように動くかをじっくり考えます。


とにかくこのやり方でネームを作ると100%ページ数を越えてしまうでしょう。自由に動かすわけですから、当然の結果かもしれませんが、ページ数をとにかく気にせずしっかりストーリーの終わりまでもっていけることが重要です。


このネームという作業は1回でうまく行く代物では絶対的にありません。何度も書き直してこそ、良い作品が出来るわけですから、まずはとにかくキャラクターの良さを全面に出した描き方をしてみることが大事です。

最初からページ数を気にしてしまうと、キャラの自由さが出ません。ページ数を超えてから制限をかける、いわば余計な部分や自由すぎる部分をそぎ落としていくという流れで作ってみてください。

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